2013年11月 問3の解き方

2013年の6月は暑かったと言われていた。6月の気温に関するこの主張を検討するために、東京の2012年の6月と2013年の6月の各日の最高気温について箱ひげ図を作成した。

この問題は、「箱ひげ図」の理解を問う問題ですね。

箱ひげ図は最小値から25%区切りで、第1四部位点、第2四部位点(中央値)、第3四部位点、最大値となります。

Ⅰ、6月各日の最高気温の最大値は2012年と2013年でほぼ同じ温度であった。

これは「最高気温の最大値」を問われているので、「範囲」ではなく最大値の「点」を比較すれば良いですね。2012年も2013年も30度くらいなので、ほぼ同じ温度なので○ですね。

Ⅱ、2013年は最高気温が30度の日が3日あったと読み取れる。

これはダメですね(笑)。30度の点に3日あることは箱ひげ図からは読み取れません。だから×です。

Ⅲ、最高気温25度以下の日数が2013年は2012年の約半分であった。

これは箱ひげ図の問題らしい問題です。
2012年の中央値(第2四分位点:Q2)と2013年の第1四部位点(Q3)が25度付近にあります。これは、2012年は25度以下の日が50%(15日間)あることを示していて、2013年はその半分の25%(7.5日)であることを示しています。よって、答えは○です。

よって、ⅠとⅢが正しいので、答えは⑤が正解となります。

「2013年の夏は暑かった」という背景に、25度以下の日が少なかった、という原因があることが分かりましたね。